癌を患っていた父は、2回目の入院から退院した時に、自分がそれほど長くはないことを悟っていたようで、母が言うには、生前から遺品の整理を始めていたしていたそうです。
父が他界した後は、母がそのまま一人暮らしを続けたこともあり、特に遺品の整理もしないまま数年が過ぎたのですが、今度は母が入院。退院後は2階への昇り降りが大変になっため、1階だけで暮らせるよう大幅な模様替えを行いました。家具の移動もあったため、そのままになっていた父の衣類や本、雑貨などを処分することにしました。
大切なものは既に選り分けてあるので、私は数年放置されていたものなら不用品とみなしてもいいだろうという考えでしたが、母と妹はできるだけ残しておきたいという考えで、家族内での意見が合わず、処分できたのはほんの一部にとどまりました。
一人暮らしのお年寄りが亡くなった場合でも、住居が賃貸の場合は、家賃の支払いが絡むので遺族がさっさと片付けるようですが、持ち家だと遺品整理はなかなか進まないと聞きます。どのタイミングで気持ちを切り替えることができるのか、難しいところだと思いました。