公営住宅で一人暮らしをしていた父が亡くなって、子供たちは全員独立していたので遺品整理をすることになりました。初めは泣く泣くの形見分けでしたが、それでも人が一人生活していたとなると、雑貨・衣類などもたくさん残っていました。だんだんと泣いている場合ではなくなり、退去期限もあったので焦った記憶があります。
特に困ったのが家電の処分と、昔ながらの人だったので古いタンス類や、子供である私たちの学習机などがしっかり残してあったことです。
兄弟で協力し合って、机やタンスを分解し、大型ゴミとして処分場へ搬入したり、バタバタと片づけをしましたが、子供たち全員が揃う日程合わせからすでに大変で、「それぞれが空いた時間に片付ける」という作業を加えても、結局2ヶ月近くかかりました。
今思えば、業者さんの力を借りるという手もあったとは思いますが、それでも身内の遺品だったので、自分たちの手でひとつひとつ仕分けをしたい、という気持ちもありました。
結果的には、手間はかかりましたが、父の供養という意味では、子供たち全員が納得のいくものであったと思います。