ウォーキングと私と掃除

失業中で時間に余裕があった頃、朝ウォーキングをはじめることにしました。

旦那を見送った後、ジャージに着替え朝8時ごろから近くの港公園へてくてく。

ボランティアの方なのか、市の委託業者の方なのか、ゴミ屋敷の片付け業者の仕事なのか、公園はいつもきれいに掃除が行き届き、ほとんどゴミらしきものがありません。自分の住む町がきれいなのはうれしいことです。

しかし、きれいだからこそ目立つこともあり、ときどきお菓子の小さなナイロンなどを見かけることがありました。きっと掃除が終わった後に落されたものに違いないと思い、このくらいなら歩きながら拾ってしまおうと家に持ち帰りました。

不思議なもので、拾い始めると今まで気づかなかったゴミが目につくようになりました。

最初は両手で持ち帰れるほどの量でしたが、少し手に余るようになりました。

そこでレジ袋を一枚ポケットに入れて歩くことにしました。

1週間、10日とやっているうちになぜか、レジ袋いっぱいのゴミを拾ってしまいます。空き缶も目につくようになり、レジ袋を2枚持つようにしました。

ある日、飲みかけの空き缶と、食べかけのお弁当の折を見つけてしまいました。ちょっと異臭もしていました。迷った挙句、素手で触ることができずに見ないふりをしてしまいました。

その罪悪感から次の日は軍手も持ち歩くことにしました。

それからしばらくすると、犬の糞が遊歩道に落ちていました。軍手をもってしても拾えなかった私は、次の日からレジ袋3つに軍手、テッシュボックスを持ち歩くことにしました。

一度は大きなダンボールがベンチに放置されていることもありました。

わたしの格好は、レジ袋、軍手をジャージの上着からはみ出させ、ティッシュ箱を右手に、指定のごみ袋をロールごと左手に持ち、もはやウォーキングの目的には見えないいでたちになった頃、やっと仕事が決まり、朝のウォーキングは終了しました。

その掃除の陰徳なのか、職場はとてもいい人たちに恵まれています。

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